自分のことをすぐに否定する人、
自分のことを悪く思う人について、
『もっと自分に優しくしましょう』とか
『もっと自分をほめてあげてください』
とアドバイスするカウンセラーって
意外に多いんだろうなあ、と思います。
そういうアドバイス(いわゆる「カウンセリング」)によって
気が楽になる人はいると思うし
効果のあることもあるでしょう。
だからそういうアプローチがダメだと
一概には思いませんが、
わたしは、そのようなアドバイスをすることはありません。
『自分に優しくしないといけないと
分かっているのにできない』
『自分を愛して受け入れなきゃ、
と思うんだけど
ついつい自分を卑下してしまう。』
と悩む人は、自分を卑下したり
自分を悪く思ったりすることによって、
実は、自分に欠かせないと無意識に信じている
何かを得ているんです。
大切な何を得ているのかは人によって違いますが、
割と多いものをいくつか挙げると・・・
子どものころ、親が不幸だと感じて育ったある人は、
自分だけが幸せになると
親を置き去りにして見捨ててしまう、
という無意識の信念があり、幸せにブレーキをかける。
親から
『あなたはダメな子だ』というメッセージを
受けて育った人、
こう無意識に信じていることがあります。
『親の求める完璧な自分になれば、
いつかついに親から愛をもらえる。
親の『あなたはダメな子』という
メッセージを取り入れている限り
親と心のつながりが保てるし、
そうしてがんばり続けることで
親の愛が得られる希望を保っていられる』
逆に『あなたはいい子(できる子、やさしい子)』と
褒められて育った人は、
いい子を演じ続けることで
親に認めてもらおうと努力します。
無意識にこう信じている人もいます。
『自分の中の怒りが怖い。
だから、人に腹が立ちそうになったときには
自分が悪いんだ、と考えないと、
人に腹を立ててしまう。
そんなことになったらすごく怖いから、
自分が悪いと信じるほうがマシ』
また、
『自分が悪い』と先に人に見せることで、
人から批判されないよう予防していることもあります。
人が自己卑下したり、
自分を責めるクセから抜けられない
原因は、他にもたくさんあります。
でもともかく、そのように
自分を卑下したり
自分を責めたりする人は、
自分を粗末に扱っているどころか、
そうすることによって
実は、精一杯自分を守り、
大切にしているんです。
そして、
自己卑下の元にある心の傷が
解決されないかぎり、
『自分に優しくしましょう』
『自分をほめましょう』
とアドバイスしても、
深く純粋な変化は生まれづらいだろうと思います。
Seiko❤
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