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インナーチャイルドをいやす

『自分の中に、

「見ていない、

感じていない部分」があると

それが苦しみの原因になる。』

 

有名な心理学者のユングは、

そう言いました。

 

自分の中で

気づいていない

心の痛みがあると、

姿を変えて、何度も現れてきます。

 

特に、子どもの頃の

辛かった、悲しかった経験、

それを一人で

我慢して耐えていた経験は、

自分の中で、未消化のまま

残っていることが多いです。

 

そして我慢して耐えたことに対して

「怒り」を感じています。

 

怒りの底には

深い悲しみがあります。

 

その怒りは、大人になっても

時あるごとに顔を出しますが、

怒る直接の理由は別にあるので、

意識の中では、

自分が怒ってる理由が

子どもの頃とつながっているなどと

みじんも思っていません。

 

ですが、ぶり返す嫌な感情は、

ほとんどの場合が

子どもの頃や若い頃の経験に

つながっています。

 

そこを見つめていかない限り

根本的な解決に

ならないことが多いです。

 

自分の中の子どもの自分、

インナーチャイルドと向き合い、

インナーチャイルドを

いやすプロセスは、

根っこからの幸せに

必要不可欠なことです。

 

この理由から、

わたしのオンライン講座の第3回は

「インナーチャイルドをいやす」

に焦点を当てました。

 

自分関係、

特に、自分の中の子どもの部分と

仲良く対話してるかどうかが、

幸不幸の実感を大きく左右します。

 

今日は、

ご自身のインナーチャイルドと

向き合う体験を

赤裸々に語ってくださった、

あるクライアントさんの話です。

 

「幼き自分との対話の大切さを

多くの人に知ってほしい」と

おっしゃっていました。

 

私とのセッションを2年ほど前に始め

オンライン講座のモニターとして

このたび参加して、

改めて幼き自分と対話する

大切さを痛感したそうです。

 

__________

聖子さんとのセッションの

まずはじめに、

「親との関係」について聞かれました。

私の家族は喧嘩もしないし、

虐待も、離婚も、悲しい出来事もなく、

いつも活気溢れる家だったので

「普通の平和な家庭、親子関係です」と即答し、

頭の中で「今の苦しみが、

自分の子供時代、

親との関係に関係している」なんて

これっぽっちも信じませんでした。

 

しかし聖子さんのセッションを初めて

しばらく経ちましたが、

今の自分の苦しみ、

ぶり返す感情(怒り、悲しみ、モヤモヤ)は

全て私の子供の頃の家族関係に

あったのだと大発見をしたのです。

 

今でも

「私は平和な家庭で

元気に育ちました〜

問題ありません〜』

なんていってた自分が懐かしい。。。(笑)

 

幼い頃の自分、

思い出すと自分はいつも怒っていて、

何か怒っては物を投げたり、

泣き叫んだりしていました。

 

それを思い出したのも、

聖子さんとのセッション中で、

昔の自分のことを思い出している時でした。

 

「そういえば弟に帰省した際

(20才の頃)

お前、いっつも怒ってるよな」と

言われた一言でした。

 

そこから幼い時の記憶を探るのは、

とても辛いプロセスでした。

「幸せだった」と言っときながら、

思い出すのが嫌なくらい、

知らぬ間に封印していたこと・気持ちが

いっぱいあったのです。

 

でもそれでも続けて、

私は幼き時の自分と会話し続けました。

 

そんな日々が続き、

それまで気づかないでずっと封印していた気持ちが

ある日、一気に爆発したのでした。

多忙な日々を過ごしていた自分、

そしてパートナー。

中々共に過ごす時間を作るのが

難しくなっていました。

 

心がモヤモヤして、

私はとても些細なことで

大声を上げて怒鳴ってしまったのです。

そして心の中の何かが切れたかのように、

辺りにある物を投げて壁を殴って、

泣き叫びました。

 

まさに幼き時の自分。

 

私のパートナーは驚きながらも、

「落ち着いて」と私の手を握り、

私の叫ぶ一言一言を聞いていました。

初めはその些細なことについて、

文句をいっていたのですが、

最後に私は

「どうして食事の時間しか

一緒の時間がないのに、

いつも携帯ばかりを見て、

私を見てくれないの?

私と話してくれないの」

という意外な言葉が出てきたのです。

 

それが幼い時の自分と重なり、

自分がいつも家族の前で怒っていたのも、

物を投げていたのもの全て、

共働きでいつも家にいなかった親へ

「寂しいよ、かまってよ」と

叫んでいた自分に

はっと気づいたのです。

 

私は今も昔も親、家族が大好きで、

いつも一生懸命な家族を尊敬していました。

だからこそ、

心の中で

「寂しいなんていってはいけない」

「お母さんは仕事のために、

他人のために一生懸命働いているんだから」と。

 

これは聖子さんのいう

「無意識のレベルの世界」で、

まさに今までずっと気づかすにいた

私の心の傷と、

ぶり返す怒りとモヤモヤは

全てこの幼い時に押さえ込んでいた

私の本音からきていたのです。

 

今でもこの気づいた時のことを思い出すと、

涙が出るくらいで、

聖子さんにまず伝えたのをよく覚えています。

私はしばらく

幼き自分と会話を繰り返しました。

 

「寂しかったよね。

辛かったよね」と。

 

いつも

親が家にいる友達の家族を

羨ましく思い、

もしかしたら自分は

親に愛されていないのでは?

と思ったこともいっぱいありました。

 

でもこんな心の奥底の痛みに

気付けたのは本当に聖子さんのセッションを

ずっとやってきたからなのだと、

感謝の気持ちでいっぱいです。

そして

どれだけ幼き頃の自分との対話が

今の自分にとっても、

これからも大事なんだと、確信しました。

 

_____________

彼女は、この気づきのあと

パートナーに気づいたこと、本心を伝えて

お互いに分かり合うことができました。

怒りの爆発が、破局に向かわなくてよかったです。

 

奥底の本音に気づいて

口にすることができると

自分自身が深くいやされるだけではなく、

相手との絆を深める

キッカケにさえしていけるんです。

 

逆に、自分の奥底の痛みに気づかず

表面に出てくる感情や事象にとらわれて

人生が悪化するケースが多いのは、

すごく残念です。

 

「知らないということを知らない」って

怖いことです。

 

今日もありがとう。

あなたの幸せを心から祈っています。

Seiko